参 考 JIS Z 8301「規格票の様式」(抜粋)




7.2 用字,用語及び記述符号


7.2.1 用字

 用字は,次による。

a)漢字

 漢字の字種及び音訓は,“常用漢字表(昭和56.10.1,内閣告示第一号)”に記載してあるものを用いる。
 なお,仮名書きでは分かりにくい場合には,仮名書きの後ろに,括弧を付けて常用漢字以外の漢字を示してもよい。

b)仮名遣い

 仮名遣いは,“現代仮名遣い(昭和61.7.1,内閣告示1号)”による。

c)送り仮名の付け方

 送り仮名の付け方は,“送り仮名の付け方(昭和48.6.18内閣告示第二号,昭和56.10.1,一部改正)”による。

d)その他

 その他の用字について,この規格で規定していない一般的な事柄は,“公用文作成の要領(昭和27,4.4,内閣閣甲第16号依命通知)”及び“法令における漢字使用等について(昭和56.10.1,内閣法制局総発第141号)”による。

7.2.2 専門用語

 専門用語は,用語に関する日本工業規格に規定してある用語,及び文部省編集の学術用語集に記載されている用語を,この順位に従って用いる。
 新しい用語を定める場合には,その概念の明確化を図って定義付けを行い,その定義に対応する適切な用語を選定する。
 なお,外来語を片仮名書きで用語として採用することは,それが一般的に受け入れられているものでない限り避ける。

7.2.3 用語及び外来語の表記

 用語及び外来語の表記は,次による。

a)用語の表記

 用語の表記は,主として“公用文作成の要領(昭和27.4.4,内閣閣甲第16号依命通知)”及び“学術用語審査基準(平成4.1.10改正,学術審議会学術用語分科会)”による。

b)外来語の表記

 外来語の表記は,主として“外来語の表記(平成3.6.28,内閣告示第二号)”による。

7.2.4 限定,接続などに用いる語

 限定,接続などに用いる語は,次による。

a)“以上”及び“以下”並びに“を超え”及び“未満”の用い方

 “以上”及び“以下”並びに“を超え”及び“未満”の使い方は,次による。

 1)“以上”及び“以下”は,その前にある数値などを含める。

 2)“を超え”及び“未満”は,その前にある数値などを含めない。

備考 最大許容値及び最小許容値を示す場合には,それぞれ“最大”及び“最小”を用いる。

b)“及び”及び“並びに”の用い方

 “及び”及び“並びに”の用い方は,次による。

 1)“及び”は,併合の意味で並列する語句が二つのときには,その接続に用いる。三つ以上のときには,初めのほうをコンマで区切り,最後の語句をつなぐのに用いる。ただし,最後の語句の後に“など”又は“その他”が続く場合には,“及び”を用いない。

 2)“並びに”は,併合の意味で“及び”を用いて並列した語句を,更に大きく併合する必要があるときに,その接続に用いる。

c)“又は”及び“若しくは”の用い方

“又は”及び“若しくは”の用い方は,次による。
 なお,“あるいは”は,用いない。

 1)“又は”は,選択の意味で並列する語句が二つのときには,その接続に使い,三つ以上のときには,初めの方をコンマで区切り,最後の語句をつなぐのに用いる。ただし,最後の語句に“など”及び“その他”を付けてはならない。

 2)“若しくは”は,選択の意味で“又は”を用いて並列した語句の中を,更に選択の意味で分けるときに用いる。

d)“及び/又は”の使い方

 “及び/又は”は並列する二つの語句の両者を併合したもの,及びいずれか一方ずつの三通りを,一括して厳密に示すのに用いる。
 なお,紛らわしい場合には,分解して箇条書きで列記するとよい。

例 “A法及び/又はB法によって…”の代わりに,次のようにする。
  次のいずれかによって・・・・・。

   a)A法及びB法
   b)A法
   c)B法

e)“場合”,“とき”及び“時”の用い方
 “場合”,“とき”及び“時”の用い方は,次による。

 1)“場合”及び“とき”は,限定条件を示すのに用いる。ただし,限定条件が二重にある場合には,大きい方の条件に“場合”を用い,小さい方の条件に“とき”を用いる。

 2)“時”は,時期又は時刻をはっきりさせる必要がある場合に用いる。

f)“から”,“まで”及び“より”の用い方

 “から”及び“まで”は,それぞれ時,場所などの起点及び終点を示すのに用い,その前にある数値などを含める。“より”は,比較を示す場合にだけ用い,その前にある数値などを含めない。

g)“なお”,“また”及び“ただし”の用い方

 文の初めに接続詞として置く“なお”又は“また”は,主に本文の中で補足的事項を記載するのに用いる。“ただし”は,主に本文の中で除外例又は例外的な事柄を記載するのに用いる。
 なお,“なお”で始まる文の場合には行を改め,“また”又は“ただし”を用いる場合には通常,行を改めない。

7.2.5 記述符号

 記述符号は,次による。

a)符号の種類

 文章の記述に用いる符号は,区切り符号・引用符号・連続符号・繰返し符号・括弧とする。

b)区切り符号

 区切り符号には,句点“。”,コンマ“,”,中点“・”及びコロン“:”を用い,これらの用い方は,次のとおりとする。

 1)句点“。”は,文章の終わりに付ける。

 なお,括弧内でも一つの文章が終わったところ,また,“・・・とき”,“・・・場合”などで終わる項目の並列などに用いる。ただし,題名,その他簡単な語句を掲げる場合,事物の名称を並列する場合などには用いない。

 2)コンマ“,”は,文章中において語句の切れ又は続きを明らかにするために,次のような場合に付ける。

―“は”,“も”などを伴った主題となる語の後。

―条件及び制限を表す句の後。

―名詞を二つ以上並列し,後に“及び”,“又は”などを付ける場合。

―対等の関係で並ぶ二つ以上の同じ種類の句を,“など”などで受ける場合,及びこれらの句を“及び”,“又は”などの接続詞で結ぶ場合。

―文の初めに副詞又は接続詞を置く場合に,その副詞又は接続詞の後。

―その他,コンマがないと誤解を生じるおそれがある場合。

 3)中点“・”は,次の場合に用いるのがよい。中点を用いる場合には,最後の語を“及び”,“又は”などの接続詞ではつながない。

備考 コンマを多く用い過ぎると,かえって全体の関係が不明になることもあるので,
    そのような場合には,句の切れ目はコンマ,語(単語及び複合語)の切れ目は中点と
    いうように使い分けるのがよい。

―名詞を並列する場合など,コンマで区切ったのでは,文章が読みにくい場合。

備考 “電気・蒸気機関車”とはしないで,“電気機関車・蒸気機関車”とする。

―題名,見出し,表などの中で,名詞の連結などの場合で,体裁をよくしたいとき。

―二つ以上の名詞のそれぞれに,同じ修飾語句などがかかる場合。

 4)コロン“:”は,式又は文章中に用いた用語・記号を説明するときに,その用語・記号の次に付ける。

c)引用符号

 引用符号“ ”は,語句を引用する場合,又は文字,記号,用語などを特に明らかにする必要がある場合に用いる。
 なお,かぎ括弧“「 」”は用いない。

d)連続符号

 連続符号“〜”は,“・・・から・・・まで”の意味を符号で表す場合に用いる。連続符号で表す範囲には,前後の数値などを含める。
 なお,この場合に,単位を示す必要があるときには,右にくる数字の後にだけ,単位記号(文章中の角度・時間の場合は,単位を示す文字でもよい。)を付ける。

e)繰返し符号

 繰返し符号は,“々”だけとし,同じ漢字を続けて書き表す語に用いる。

f)括弧

 括弧は,丸括弧“( )”及び角括弧“[ ]”とし,補足,注解などに用い,その使い分けは,次による。

 1)一般には,丸括弧を用いる。

 2)角括弧は,既に丸括弧を用いている部分を,更に括弧でくくる必要がある場合に用いる。

備考 異なる単位系による数値を併記する場合に限り,波括弧“{ }”を用いる。


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